シンガーが「ダイナミクス&ライトウェイトスタディ:ターボ」を公開

2023年6月27日(ロサンゼルス):シンガーはカリフォルニアを拠点とし、オーナーの意向を反映しながら空冷ポルシェ911のラグジュアリーなレストアを行うスペシャリストです。「ダイナミクス&ライトウェイトスタディ(DLS)」にターボチャージャーを組み合わせて欲しいというオーナーの要望を受け、このたび「ポルシェ911 リイマジンド・バイ・シンガー:DLSターボ」を完成させました。

  • DLSターボは、空冷911(タイプ964)のエンスージアストに向けた最新のレストレーションサービス
  • ダイナミクス&ライトウェイトスタディ(DLS)にターボチャージャーを搭載
  • オーナーの希望に応じ、ロードカー仕様またはレースカー仕様でパーソナライズが可能
  • ポルシェの伝統へのリスペクトと1970年代後半に耐久レースシーンを席巻した934/5へのオマージュ

耐久レースで勝利したターボ搭載マシンへの敬意を込めて

DLSターボは、1970年代に耐久レースで勝利を収めたマシン「934/5」へのオマージュを込め、オーナーの希望を尊重しつつレストアするサービスです。シンガーがレストアしたターボチャージャー付きポルシェ「タイプ963」が耐久レースに出場するとき、DLSターボが架け橋となり、レーサーのDNAが過去から現在へと受け継がれます。自然吸気モデルとして登場したポルシェ911は、公道やサーキットでのパフォーマンスを最適化するため、長年にわたって改良が繰り返されてきました。1970年代半ばにはターボチャージャー搭載の911が登場し、そのターボ搭載モデルも進化していきました。1977年には、911をベースとしたレースカーが登場。このレースカーは「タイプ934/5」として知られ、SCCAトランザムシリーズで勝利するなど、参戦した8レース中6レースを制覇しました。

シンガーの創業者であるロブ・ディキンソン会長は次のようにコメントしています。「私は1977年に開催されたワトキンス・グレン6時間レースのスーパー8フィルムを父の友人に見せてもらったことがあります。12歳の頃でした。そこに映っていたのはポルシェ911の見慣れた姿ではなく、ボックス型に様変わりしたヒップとぽっかりと穴が空いたようなインテーク、そして二重になった巨大なリヤウイングでした。911にレーシングカーとしての命を吹き込むとこうなるのかと、衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。 シンガーを創業して以来、私はあの衝撃をもう一度味わいたい、オーナーと共に934/5をリイマジンしたいと考えていました」

レストレーションのプロセス

ポルシェ911(タイプ964)のオーナーから車を預かり、オーナーのリクエストに応えてターボチャージャーを搭載します。タイプ964はポルシェが1989年から1994年にかけて製造したスポーツカーで、30年たった今も変わらず、高い人気を誇っています。まずは、お預かりした車を丁寧に分解します。続いて、内装、外装、メカニカルコンポーネントを取り外します。スチール製モノコック(シャシー)が現れたら、そのシャシーを入念に点検し、洗浄や補強によって最適な状態にした後、いよいよ本格的なレストアに取り掛かります。

ボディのレストア

ボディは軽量化と剛性向上のため、カーボンファイバーで作り替えます。

エアロダイナミクス

カーボンファイバー製ボディの形状を数値流体力学(CFD)解析を用いて設計し、空力性能を最適化します。フロント中央のインテークとフードベントによって冷却性能を最適化し、リヤフェンダーインテークとNACAダクトによってブレーキとターボチャージャーの冷却効果を高めます。オーナーの希望に応じ、レース仕様のレストアまたはロードカー仕様のレストアを行います。

レース仕様のレストアの例

レースカーとしてのパフォーマンスを強調したいというオーナーが、エクステリアカラーに「ブラッドオレンジ」を選択されました。強いダウンフォースを発生させるリヤウイングはアッパーエレメントを調整可能です。サーキット走行を想定し、フロントフェイシアに大型スプリッターを備えています。

ロードカー仕様のレストアの例

エクステリアカラーは「モエブラン」。オーナーがロードカー仕様を希望されたため、ダックテールリヤスポイラーでエアロを最適化し、ロードカー志向のフロントフェイシアでドラッグを低減しています。なお、エアロパーツはタイプ964のオーナーの希望に応じて装着できます。フロントフェイシアとリヤデッキリッドアセンブリは取り外しや交換ができるため、オーナーは好みのスタイルを自由に選択し、究極のパーソナライゼーションを叶えることができます。

エンジンの開発

シンガーのレストアやモディファイはどの車も、オーナーのポルシェ911(タイプ964)から取り外したエンジンをベースとします。まずはエンジンブロックになるまで分解し、その後、高性能コンポーネントと改良品を使用してレストアし、性能を最適化します。水平対向6気筒4バルブの3.8Lエンジンにツインターボチャージャーを搭載し、電動制御のウエストゲートと空水冷式インタークーラー、水平取付タイプの電動ファンを装着します。DLSのために開発されたエンジンがさらなる進化を遂げ、9000rpm超で700馬力を超える出力を発揮します。

ドライビング体験もパーソナライズ

シンガーは車の特性もオーナーの要望を受けてパーソナライズします。後輪に動力を伝達する6速マニュアルトランスミッションや、サーキット向けのサスペンションのほか、リモート調整式の特注ダンパーなど、様々な要望にお応えします。パワフルなカーボンセラミックブレーキディスクと軽量なモノブロックキャリパーは、公道にもサーキットにも適しています。センターロック式の鍛造マグネシウム軽量ホイールはフロント19インチ、リヤ20インチ、タイヤはミシュランのPILOT SPORT CUP 2またはPILOT SPORT CUP 2Rです。シンガーのレストア&モディファイサービスでは、ペイント、レザー、マテリアルの仕上げをオーダーメイドで仕立て、外装と内装にオーナーの希望を反映します。

シンガーからのコメント

ロブ・ディキンソンのコメント「当社がDLSのために開発した先進的な高回転4バルブエンジンをターボ化したことによって期待以上の成果が得られました。軽量化と車両ダイナミクスに関するシンガーの知見を注ぎ込んだこのエンジンは、911のレーシングカーとして誕生したタイプ934/5にオマージュを捧げるための理想的なキャンバスになります」シンガーのマゼン・ファワズCEOのコメント「ダイナミクス&ライトウェイトスタディはシンガーの新章の幕開けとなり、カリフォルニアとイギリスでの事業を拡大するきっかけとなりました。当社はボッシュやミシュランといった自動車業界のトップメーカーとの協力を通し、さらなる高みを目指して邁進しています。今後もDLSターボのような斬新でエキサイティングな取り組みを続け、創造力と情熱に溢れたオーナーの皆様の期待にお応えしていく所存です」

価格と受注について

シンガーは同じ車を2台と製作しません。オーナーはシンガーとの話し合いを通して希望を伝え、設計をオーダーメイドすることによって911をパーソナライズできます。レストレーションの価格はオーナーが希望される内容によって異なります。受注可能な台数は限定されています。

実車の公開予定

レストアおよびモディファイされた車両に興味のある方は、2023年7月13日から16日にかけてイギリスで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、または2023年8月に北カリフォルニアのモントレー半島で開催されるモントレー・カーウィークに足をお運びください。

シンガーの会社概要

シンガーは2009年にカリフォルニアで創業しました。「A Relentless Pursuit of Excellence」(エクセレンスの追求に終わりはない)がシンガーの哲学です。オーナーとの話し合いを通し、空冷ポルシェ911をリイマジン(再構築)するという独特のレストレーションで世界的に知られるようになりました。シンガーの哲学には以下の考え方があります。

  • オーナーの要望に応えてディテールまで徹底的に造り込んだレストレーション
  • アイコニックなデザインへのこだわりと世界屈指のアイコニックなスポーツカーへのオマージュ
  • 最新の技術と材料科学を活かした宝石のようなディテール
  • カリフォルニアとその風土が育んだ自動車との強い結びつき

 

シンガーのレストレーションサービスでは、自然吸気エンジン、ターボチャージャー付きエンジン、ロードカー仕様、レース仕様をお選びいただけます。「クラシックスタディ」では空冷エンジンを最適化し、オーナーの理想を追求した911クーペとタルガを完成させました。「ダイナミクス&ライトウェイトスタディ」では、空冷式自然吸気エンジンを搭載した911にF1由来のテクノロジーを採用し、究極のハイパフォーマンスを実現しました。オーナーからのさらなる要望にお応えするべく誕生した「ターボスタディ」では、ターボチャージャーを搭載することによってハイパフォーマンスとラグジュアリーとツーリング性能をさらに強化しました。

シンガーの沿革

2009年:創業、モントレーカーウィークにてレストア1号車を公開
2014年:AWDとタルガを初レストア
2017年:腕時計ブランド「シンガー・リイマジンド」設立
2018年:ダイナミクス&ライトウェイトスタディ(DLS)の完成車を公開
2022年:ターボスタディの完成車を公開

シンガーについて

Singer Group, Inc.(シンガー)はオーナーの要望を受け、1989年から1994年までのポルシェ911のレストアおよびリイマジン(再構築)を964シャシーをベースにして行っています。  シンガーは自動車メーカーでもなければ、自動車販売会社でもありません。シンガーは、Porsche Cars North America, Inc.、またはDr.Ing. h.c.F.Porsche, AGと支援や系列の関係になく、承認や是認を受けておらず、いかなる形での提携も行っていません。Porsche®の名称とマーク、911®、TARGA®はDr.Ing. h.c.F.Porsche AGの商標であり、ここに記載するその他の製品名はそれぞれの所有者に属する商標です。商標名またはその他のマークは参考として記載しています。シンガーがレストアとリイマジン(再構築)を行ったポルシェ911は、シンガーのたゆまぬ努力から生まれた製品です。  ポルシェに敬意を払うとともに、ポルシェの商標権を尊重するため、シンガーが完成させた車は、いかなる状況においても、「シンガー」、「シンガー911」、「シンガー・ポルシェ911」、または「ポルシェ・シンガー911」と呼ばれてはいけません。また、シンガーがレストアとリイマジン(再構築)を行ったポルシェ911以外の何かであることを示唆するような方法で言及されてもいけません。

 

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シンガー・ヴィークル・デザイン(SVDまたはシンガー)は、オーナーのために既存のPorsche®をレストアおよびモディファイしています。シンガーは自動車メーカーでもなければ、自動車販売会社でもありません。シンガーは、Porsche Cars North America, Inc.、またはDr.Ing. h.c.F.Porsche, AG(www.porsche.com)と支援や系列の関係になく、承認や是認を受けておらず、いかなる形での提携も行っていません。Porsche®の名称とマークは、Dr.Ing. h.c.F.Porsche AGの商標であり、ここに記載するその他の製品名はそれぞれの所有者に属する商標です。商標名またはその他のマークは参考として記載しています。シンガーがレストアとリイマジン(再構築)を行ったポルシェ911®は、シンガーのたゆまぬ努力から生まれた製品です。ポルシェに敬意を払うとともに、ポルシェの商標権を尊重するため、シンガーが完成させた車は、いかなる状況においても、「シンガー」、「シンガー911」、「シンガー・ポルシェ911」、または「ポルシェ・シンガー911」と呼ばれてはいけません。また、ポルシェ® 911®以外の何かであることを示唆するような方法で言及されてもいけません。

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